

以前ロシアンリフトと呼ばれマスコミを賑わせた手技があります。最近はスレッドリフトと言われることが多いのですが、これはアプトスやワプトスと言われる髪の毛並みの細い糸を針で皮下に通し吊り上げる施術です。糸には特殊な毛羽立ちが細工してあり、糸が中心に向かい収縮する際に毛羽立ちが軟部組織に引っかかってリフトアップさせるのが特色です。短時間に終わり皮膚に肉眼で分かる傷跡を残しません。もっともこのリフトは従来の切開するフェイスリフト程の劇的な効果は望めません。
日系のゴードン・ササキの開発したケーブルスーチャーという鼻唇溝のシワ、その上の弛み改善の手技があります。 これは術直後に最大の緊張が生じるため単独で強力に吊り上げると頬骨前の組織が外上方に出っ張る形になり、どうも自然にスッキリ若返る感じとはなりません。切らなくて若返る手技には、限界や欠点もあります。しかし従来の切るフェイスリフトと併用には良いと思います。
美容外科の手術の中には、医師によってはその方法を認めない手技も存在しますが、糸のリフトは発表数も最近は多く、その意義を否定する医師はいないようです。しかし効果が少しであることややり方がマズければ軽度の歪み・ツレが生じるため、積極的にはやらないと言っている医師もまた多いものです。